あがり症の治療: 2008年1月アーカイブ
森田療法を知っていますか?
日本で生まれた代表的な心理療法で、あがり症にも効果があるとされています。
森田療法を生み出した精神科医の森田正馬は、神経症は病気ではなく、症状に対する精神的な「とらわれ」だとしています。
例えば、あがり症で声が震えてしまう人の場合。
一度人前で声が震えてしまい、それ以来、「また震えたらどうしよう」と考えてしまうのが精神的な「とらわれ」です。
森田療法は治療法も少し変わっています。
本来、あがり症などの精神療法では、原因を見極めてそれを取り除くという手段をとります。
ところが森田療法では、原因を取り除こうとはしません。
原因と症状を「あるがまま」に受け入れるのが森田療法です。
一から説明すると非常に難しくなってしまうので簡単に言うと、
あがり症で声が震えてしまうのなら、そのまま話せばいい。
「声が震える自分」を受け入れて、あがり症の自分と上手につきあっていきましょう。
ということ。
あがり症の治療において森田療法と一般的な精神療法のどちらかが優れているということはありません。
しいて言うなら、向き不向きがある、という程度です。
森田療法に興味を持ったなら、本がたくさん出ているので参考にするといいでしょう。
森田療法を詳しく解説しているサイトもあるので、探してみてください。

カスタム検索