ippo: 2007年9月アーカイブ
あがり症の身体的なメカニズムは交感神経によるものですが、心理的な原因はなんだと思いますか?
それは、「どうしよう」の思考です。
自信のないことをしなければならないとき、人は誰でも緊張します。
自信がない、失敗したら「どうしよう」と考えて、あがってしまうのです。
同様に、あまり経験のないことでもあがり症は顔を出します。
ただでさえ「どうしよう」なのに、経験不足ゆえちょっとしたミスを訂正することができずに、泥沼にはまります。
普段はなんでもないことでも、いざというときにあがり症が邪魔をすることも。
これは、自分を良く見せたい心理が大きく働いています。
元々能力が高い人があがり症になってしまうのはこのパターン。
プライドの高さが、思わぬ「どうしよう」を呼んでしまうのです。
こうやって積み重ねてしまったあがり症による失敗が、さらにあがり症を悪化させることも。
あのときみたいに失敗したら「どうしよう」と思ってしまうのです。
そして意外と多いのが、自分をあがり症だと勘違いしてあがり症になってしまうパターン。
自分はあがり症だから失敗するに決まっている、「どうしよう」と思い込んでいるのです。
まるでミイラ取りがミイラになるような図式です。
あがり症と一口に言っても、その症状はさまざま。
わかりやすい例を挙げれば、緊張すると泣き出す人もいれば、笑ってしまう人もいますよね。
あがることでどうなってしまうのかは、人によって違うのです。
そこで、代表的なあがり症の症状を紹介します。
あがり症1:言葉が出てこなくなる、どもる
必死で準備した会社のプレゼン。緊張のあまり頭が真っ白に!人目+プレッシャーで追い詰められてしどろもどろ……。
あがり症2:声、手足が震える
入社一年目の忘年会。社長にお酌をしようにも緊張して足が進まない……。
ようやくたどり着いたと思ったら、手が震えてコップがガシャーン!
あがり症3:汗をかく
一生に一度の晴れ舞台、結婚式。会場中の目が自分に集まり、体中が汗でびっしょり。
せっかくのドレスが台無しに……。
あがり症4:相手を直視できない
お見合いで一度も顔を上げられなかった……。相手の顔も覚えてません。
あがり症5:表情がひきつる
せっかくの合コンなのに、愛嬌を振りまくことすらできない……。
あがり症6:顔が赤くなる
それほど飲んじゃいないのに「顔赤いよ?もう帰った方がいいんじゃない」と言われトホホ……。
あがり症の自覚がある人なら、「あるある」とうなずいているはずです。
